director's voice

玉置久実さんから

ニッケ鎮守の杜に入って、右方に進んですぐ。
いつもたくさんの人が真鍮など金属の輝きを囲んでいました。
玉置久実さんからの凪ぐ浜の宝物です。

本当に楽しい2日間でした。

自分にに向き合い悩み続けた濃厚な半年間でした。
結果答えは出ず、まとまってなくてもいい、やりたいことを精いっぱいやろう!がとりあえずの目標でした。

やりたいことを詰め込んだだけに開催が近づくにつれ、
受け入れられるのか、まとまりがなさ過ぎて見てもらえないのではないかと緊張と不安が大きくなり、
出展から逃げようかとも思いました。

2日間はアッという間でした。
特に初日の前半は時間を見る余裕もなく、捌いている感が出てしまっていたのではないかと反省を上げればきりがありません。
ただお客様がとてもあたたかかった!

・・・

こんなにも悩みながら制作した期間はありませんでした。
それもこれも1回目のミーティングの稲垣さんの
「自身の真ん中にあることをやってください」
という言葉から始まりました。

つらかったですが、得たものも大きかったです。
自分の真ん中はまだはっきりとは見えませんが、やりたいことを詰め込んだ今回の展示で見えたことは、
これをやったら私の作品ではなくなるということをやらないことです。
やりたいことはいっぱいあるのですが、そのなかでもやらないことをぶれずにできたら真ん中もだんだん決まってくるのかなと思います。

長くなり申し訳ありません。
書きたいことはまだまだありますがまとまりきりません。
挑戦の機会と心地よい空間を準備、運営くださった稲垣さん、スタッフの皆さん、風人さん本当にありがとうございました。
皆さんに支えられた2日間でした。
感謝は言い尽くせないです。
まだまだ余韻に浸っておりますが、明日からまた制作再開です。

工房からの風へまた応募します。
ありがとうございました!!!

『これをやったら私の作品ではなくなるということをやらないことです。
やりたいことはいっぱいあるのですが、そのなかでもやらないことをぶれずにできたら真ん中もだんだん決まってくるのかなと思います。』

つらかった!って、なんだかごめんなさい、ですねーー(苦笑)
他の方々からも、5月にお伝えした「自分のまん中のことをしてください」という言葉が、印象的だったようです。

それほど、自分のまん中のことって、見失ってしまったり、わからなくなってしまうものなのかもしれませんね。
もちろん、まん中だけがよくて必要なわけではありませんから、それだけをしてください、と言っているのではないのです。
周辺のこと、寄り道、あれこれ。
みんな愛おしい時間や行為ですね。
でも、まんなかが隠れっぱなしだったり、曇ってしまったら、きっと作り手としてはしんどくなってしまう。
そんなことも思います。

やりたくないことをやらないという選択に進んだ玉置さん。
ご自身でも驚くほどの成果を抱えて、帰路に就かれたようですね。
挑戦の機会と心地よい空間。
その時空を心において、ぜひ制作を高めていただきたいと思います。

玉置久実さんの開催前のメッセージはこちらです。
→ click